ポケットWiFiの603HWは本当に最速なのか！？｜ポケットWiFi総合評価が高いBEST9｜【2020年6版月】ポケットWiFiベストランキング.jp

　603HWの特徴

ワイモバイルの603HWは、2017年2月に発売されたポケットWiFiの最新機種です。
最新機種だけあって当然スペックもかなり高いものになっています。

通信規格は当然のようにIEEE802.11acが使えるようになっており、通信速度の方は最速で下り612Mbpsまで出せるようになっています。

高速通信の原理はワイモバイル独自のもので、基地局と端末に4本のアンテナを使った4×4MIMO、複数の周波数帯を束ねる技術キャリアアグリゲーション、情報を圧縮し通信データ量を増加させる256QAMを全て合わせることで612Mという凄い数字を出せるようです。

といっても素人にはなにがなんだかわかりませんが、要するに複数の回線をまとめることで他にはないスピードが出せるようになったというわけですね。

このように、最新機種ということもあり、もしワイモバイルの中で機種を迷っているということであれば603HWは選択肢に入れるべきでしょう。

　603HWのデメリット

603HWが出せる612Mbpsという速度は、WiMAX系の回線と比べても1番に速いです。
WiMAX系だと一番速いW04で590Mbpsですからね、少しの差ですがたしかに603HWのほうが速いです。

ただ、ここからが本題ですが、603HWが612Mbpsを出せるエリアというのは本当にごくごく一部です。
しかもその612Mbpsで通信できるエリアを公式ページで公開していません。つまり、内緒にされているわけです…。

これでは正直最速と呼んでもいいのか疑問のところです。
嘘を書いているわけではありませんが、詐欺だなんだと言われても仕方のないレベルだと思います。

ライバルでもあるWiMAX系ポケットWiFiの590Mbpsも、たしかにエリアは狭いですがしっかりと公式ページで公開しています。

ですので、603HWがというよりは、ワイモバイル自体の信頼度を下げてしまっている感じです。

　最新機種だけどデメリットが多い

最速エリア以外の面においても、603HWはデメリットが多いです。

たしかにワイモバイルの中ではスペックが高いのは間違いないですが、月間の容量制限のない無制限オプションをつけてAXGPモードにするとIEEE802.11acの5GHzではなく2.5GHzになってしまいますし、スペックのわりには使い勝手はそこまでよくないという印象です。

さらに、ワイモバイルでは定番の3年縛り契約は正直もうやめてほしいというレベルです。

ですので、ワイモバイルに拘りがないのであれば、WiMAX系のポケットWiFiの方をオススメします。

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